【厳選12本】伏線回収もすごい!叙述トリックミステリー【二度読み必須】

おはこんにちこんばんは

kyellyことK-5です。

 

新型コロナウイルスの影響が各地で出ていますね。

都内に住んでいるので、なるべく外に出ないようにしています。

なんなら会社も休みにしてほしい

 

さて、外に出られないとなると、やることは限られてきますよね。

そう。Amazonプライムか読書。

インドアな毎日が楽しくなる、おすすめの本を今日は紹介します。

 

記事タイトルは、、、【2度読み必見!オススメ叙述トリックミステリー】!

 

特にランキングと言うものではありません!僕が今まで読んだ中で、騙された!もう一回読まなきゃ!と思ったものを紹介していきます。

 

1『十角館の館』/綾辻行人

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

…凄惨な殺人の起きた九州の孤島に、大学ミッシェル研究会の7人が訪れる。島に立つ奇妙な建物十角館で彼らを待ち受けていた恐るべき連続殺人のはな。1人また1人と犠牲者が増えていく中で犯人探しが始まるー。

言わずと知れた綾辻行人先生代表作。何を言ってもネタバレになりそうなのが叙述トリックを紹介する上で難しいところ。クローズドサークルで、少しずつ追い詰められていく物語は、古今東西ドキドキしますよね!

 

2『ハサミ男』/殊能将之

ハサミ男 (講談社文庫)

猟奇殺人鬼・ハサミ男。美少女にハサミを突き刺して殺すサイコパスは、次なる標的を探していたーはずだった。ハサミ男は次の標的を何者かに横取りされ、さらには自分の手口を真似されてしまう。ハサミ男は、自分の標的が殺された謎を追いかけるー。

これは2回目に読むときに、全てに納得いくんですよね。それに、この作品は、叙述トリックだけじゃないんです。ミステリーの至高。そう言っても過言じゃあないんです。

 

3『イニシエーション・ラブ』/乾くるみ

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

合コンで出会った可憐な女性、マユ。僕は徐々に彼女に惹かれ、あまい、あまい青春を過ごしていくー。

2015年には映画化もした有名作。ミステリーって言うには大袈裟な気もしますが、叙述トリックという点では、歴史に名を残していると思います。よく映像化したなと思いますよ、ほんと。

 

4『殺戮にいたる病』/我孫子武丸

新装版 殺戮にいたる病 (講談社文庫)

殺人鬼・蒲生稔は捕まった。少女を殺し、永遠の愛を得たいと言っていた彼の人生を、読み解いていくー。

これもうまく叙述トリックにハマっちゃいますね。犯人一人称系ミステリーは引っかかりますよ。あと、タイトルはキルケゴールの『死に至る病』から取っているように、本書からも哲学的意味を感じるような、そうでないような。一生理解したくない哲学ですけどね。

 

5『倒錯のロンド』/折原一

倒錯のロンド (講談社文庫)

『幻の女』。これは、僕が、山本安雄が書いたもののはずなのにー。ミステリー小説の賞に選ばれた僕の作品は、別の作者のもので受賞されていた。これは盗作だ。なぜ、こんなことが起きたんだ!?

タイトルから秀逸なんですよ。この作品。輪舞曲という通り、物語が三転四転します。というが、最後まで真実が分からないです。どこからが真実で、どこまでが虚構なのか。でも、それが叙述トリックってやつじゃないですか?

 

6『葉桜の季節に君を想うということ』/歌野晶午

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

なんでもやってやろう屋の成瀬将虎、通称トラは、後輩から、『友人の夫が保険金詐欺に引っかかり、事故を扮して殺されたから相談に乗ってほしい』と言われる。また、同じ時期に、トラは麻宮さくらという女性を自殺から救い、だんだんと彼女に惹かれていく。保険金詐欺とトラの恋の行方。関係ないと思われる2件が、意外なところで交差するー。

これは歌野晶午の前座だって言ったら、怒られますか?これはこれで面白いですが、歌野晶午で面白いのは葉桜ではなく、次の、、、。

 

7『ずっとあなたが好きでした』/歌野晶午

ずっとあなたが好きでした (文春文庫)

バイトで気になる先輩がいる。近づこうとするが、店長(記憶あやふや、もしかしたら違うかも)に阻まれる。店長、もしかして先輩を狙っているのか、、、!?

…などなど、古今東西老若男女の恋愛模様を描いた全13篇の短編集。1つ1つに意外な結末があり、少量ではあるが、どんでん返しが待っている。ひとつだけ言っておこう。この恋愛物語の作者は、歌野晶午先生だぞ?(余談ですが、この本後輩に貸したまま返ってこない、、、笑)

 

8『彼女は存在しない』/浦賀和宏

彼女は存在しない (幻冬舎文庫)

ある日、恋人が殺されていた。香奈子は恋人が殺された原因を探り始める。同じ頃。妹の異常行動を目にした根本は、凄惨な事件に巻き込まれていくー。

だいぶ前に読んだ本なので、記憶があやふや。それでも、叙述トリックに騙されたのは覚えている。彼女は存在しない。その意味が分かった時、この本を2度読みする。

 

9『さよならドビュッシー』/中山七里

さよならドビュッシー (宝島社文庫)

ピアニスト志望の少女、香月遙。スマトラ沖地震で家族を失った従姉妹、片桐ルチア。姉妹のように仲の良い2人は、ピアニストになることを互いに夢に見ていたーが。そんな家族を、悲劇が襲う。家が家事になり、父親と、従姉妹を失った遥は1人生き残ったことに傷ついてしまう。さらに悲劇は続き、火事の影響で声は醜く、指は思うように動かない。音楽学校ではいじめられ、さらには遺産相続のせいで、何者かに命を狙われてしまうー。

音楽とミステリーの融合という、新境地。と言ってももう10年前の作品なのか、これ、、、。描写は綺麗だし、儚いし、読み終わった後のカタルシスが大きい1冊。ミステリーのくせに、もう少し頑張ろうって思わせる1冊でもある。

 

10『向日葵の咲かない夏』/道尾秀介

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

欠席したS君の家に、プリントを渡しにきたミチオ。しかし、彼が目にしたのは、S君の死体だった。急いで学校に戻り、担任に伝えて確認してもらうと、S君の死体なんてなかったという。そのままS君は行方不明となり、、、S君は思わぬ姿でミチオの前に現れた。「僕は自殺したんじゃなくて殺されたんだ」そう言うS君の真相を探るため、ミチオは動くー。

道尾秀介先生の中で1番面白い。個人的に。普通の考えをしていたら絶対に読み解けないミステリー。そして、解かせる気のない叙述トリック。2回目に読んだときに、全てが納得するミステリーNo. 1かもしれない。後味に定評のある1冊。

 

11『ロートレック荘事件』/筒井康隆

ロートレック荘事件 (新潮文庫)

ロートレック荘という洋館に集まった青年美女らが繰り広げる、愛憎もつれる殺人事件。

 

あらすじさえも書きにくい。もはや叙述トリックのために書かれたような本。鍛えられた読者なら、瞬時にトリックに気付くことだろう。

 

12『medium』/相沢沙呼 

medium 霊媒探偵城塚翡翠

推理作家、香月史郎は、霊媒師を名乗る可憐でか弱い少女、城塚翡翠に出会う。死者の言葉を伝えることのできる彼女とともに、香月は様々な難事件を突破していく――。

 

この本の面白さは、過去に伝えてあるので、こちらを参照に。

 

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 あれだけ話題になった小説ですので、未読の方はぜひ!

 

さて。あなたはいくつの本をすでに読んでいましたか?

まだ読んだことのない本がある人は、この機会にぜひ読んでみてください。

叙述トリック小説は二度読み必須とは言われていますが、やはり「だまされた!」という感覚は1回目にしか訪れません。まだ読んだことのない叙述トリックミステリーがあるとすれば、あなたは幸せな人です。

 

それでは、あなたに楽しい読書ライフを!